高速水着とは？特徴や撥水、買い替えタイミングなどの話

更新日：2022/07/02

高速水着とは？

いろいろと勘違いしている人が多そうなので、
ここで高速水着とは何か？を一度整理しておきたい。

１、高速水着は通称

昔の名残みたいなものです。

水泳界隈を騒がせた「レーザーレーサー」が高速水着の元祖です。
全身スーツのような水着で、水が入らず摩擦抵抗もゼロに近いという代物。
世界新記録を連発し、その後使用禁止になりました。
男子はパンツのみ！と決まったのはこのためです。

現在の高速水着は全くの別物です。
ユーザーが高速水着と呼んでいるだけで、メーカーは使っていません。

次の特徴があります。

・耐久性を無視して作った理想的な薄く軽い生地
・摩擦を少なくする表面処理（編み方など）
・姿勢を矯正する着圧
・撥水処理で水を含みにくい（軽くなる）

競泳において理想的な水着＝高速水着です。
練習用は強度重視の素材ですが、試合用は強度無視。
そのため、1年持たずに捨てることになります。

昔のイメージで「表面処理が凄い」と勘違いしている人が多いです。
実際には摩擦や撥水は大した効果は無く、おまけみたいなもの。
どのメーカーも一番売りは姿勢の強制（着圧）です。

撥水は気にすることは無いと思う。

だいたい3回くらい使うと撥水力がほぼ無くなると思うのですが、
だからと買い替えするのはジュニアスイマーにはもったいない。
ここはプロレベルになってからで良いと思います。

撥水でなぜタイムが速くなるか？は、
水を含みにくくなり水着の重量が減るためです。
摩擦はほぼ関係なく、重量の問題です。
ミズノの説明では約20%ほど重量が低下すると書いてあります。

この効果でわずかに速くなるのは間違いないと思いますが、
ジュニアスイマーはそこまで気にすることはないだろう。
個人的には撥水力の低下で買い替えは無いかなと思います。

着心地が悪くなったら買い替えかなと思います。

高速水着の素材であるナイロンとウレタンが劣化すると、
伸縮性が無くなり硬くなってしまいます。
もしくは繊維が切れてしまい伸びっぱなしになる。
そうなると着られなくなったり、姿勢の強制力が弱くなったりする。

違和感を感じたら間違いなく買い替えの時期です。
ここは子供にしかわからないので、よく言っておきたい。

高速水着は半年は着られる

数回使っただけの中古品なんかはお買い得だと思います。
なぜか「3回使ったら買い替え」みたいな風潮がありますが、
これはプロ選手だけの話と思っていい。
もちろん理論上は毎回買い替えが良いのですが、さすがに無理がある。

どちらかというと大事なのは予備ですね。
いつ破れるかわからないので、予備がないと不安で仕方ない。
1年で2着使い回しみたいなのが良いかなと思います。

半年ごとに1着購入、というのが理想かもしれない。

ほぼこの５つで100%を占めています。
メーカー公式通販はアウトレットが安いので要チェック。

メーカーごとの高速水着の種類（名称）を一覧にしました。

※着用感等はメーカーの文言等から受け取っているため、違っている可能性があります。
※リンク先は楽天市場での検索結果です。
※2022年2月時点