選手コースは「理想と現実」に上手く付き合いたい
理想と現実
何にでも言える悩ましい問題です。
ひたすらにその選択を迫られるのが人生。
そんなテーマで水泳選手コースについて語りたくなった。
1、食事
理想論が溢れすぎている。
「低脂質高タンパクを心がけましょう!」は理想論。
大人は簡単にできますが、子供はそうはいかない。
ボディビルダーのように毎日鶏胸肉を400g食べたりするのは不可能です。
「ご飯をたくさん食べましょう」も理想論。
お菓子よりお米でカロリーを摂る方が良いとは思いますが、
子供に「毎食ご飯3杯」は難しい。
そのため、菓子パンやお菓子、揚げ物等での代用が必要になってくる。
美味しく、無理なく、最低限の条件をクリアさせる。
高脂質でも太らなければ問題ないと思います。
食事論は大人向けの理想論であることが多い。
もしくは食べ物が少なかった古い時代の常識。
令和な現実、思い通りにならない子供という現実を見て食事は考えたい。
2、練習
練習こそ理想論の塊。
自主性を持て、サボるな、考えて泳げ、まぁ、いろいろあると思う。
子供が完璧にできるわけがないけど、コーチとしては言うしかない。
どうやったらできるようになるのか?が教育の難しさです。
理想通りに努力してくれればタイムは伸びるはず。
勉強もそう。毎日3時間くらい予習復習して塾にも行けば好成績間違いなし。
水泳も同じ。しかしそうはいかない。
理想ばかり言っても無意味。
現実的にはどうするのが良いか?
大事なのはこのテクニックだと思います。
理想論は語れて当たり前。
現実論を語れてこそ成果が出る。
これはもう一生続く難題。
自分はあれです。「筋肉は全てを解決する」でカバーさせたい。
3、環境
環境は現実的に上手に対処したい。
コーチの質、プールの質、選手の質、立地などなど、
ほぼ誰もが何かしら不満があるところだと思います。
本当に悪すぎて影響が出ていることもあるだろう。
しかし理想を言い訳にすると成長しないので、
こればかりは上手にやっていくしかない。
移籍という対処もありますが、まずは現実的に努力したいところです。
そして、子供ってなんやかんや親の言うことを信じるので、
あんまり悪口は言わない方がいい。
「コーチは凄い」と言い続けるのが吉です。
親が悪口を言って自滅している子、多いのではないだろうか。
嘘でも素晴らしい環境と信じさせたい。
したらば、その現実的な環境で頑張ってくれるはず。
そんなところで…
理想論にこだわり続けると終わってしまう。
頭でっかちにならず柔軟に。
理想しか知らないと不満ばかり生まれる。
現実案を知ると工夫が生まれる。
そんなビジネス書みたいな話ですが、
水泳選手コースにおいても該当すると思います。
親もいろいろ楽しんで攻略していきたいところです。
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